中国ドラマ『鎮魂』について、キャストの魅力や詳しい感想が知りたいと思っていませんか?
原作はPriest先生の小説だと聞いたけれど、ドラマと原作の違いや、そもそも「鎮魂」とはどういう意味ですか?といった疑問をお持ちかもしれません。
また、登場人物の読み方や、「鎮魂」のあらすじは?という基本的な情報から、少しネタバレになりますが原作の受けポジション、
原作のラブシーンは何話あたりにあるのかといった、一歩踏み込んだ内容を探している方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、各種配信サービスやDVDでの視聴を検討している方へ向けて、BLジャンルに抵抗がある方でも楽しめる『鎮魂』の魅力を徹底解説します。
- 『鎮魂』の基本情報(あらすじ・登場人物)がわかる
- ドラマ版と原作小説の具体的な違いを理解できる
- 主演キャスト2人の魅力と視聴者の感想がわかる
- 初心者でも楽しめる理由と作品の深いテーマ性を知れる
ブロマンス初心者向け!中国ドラマ鎮魂のキャストと感想
この章でわかること
- 中国ドラマ「鎮魂」のあらすじは?
- タイトルの読み方と登場人物
- そもそも「鎮魂」とはどういう意味ですか?
- DVDや動画配信サービスで視聴可能
- 原作者Priestの原作小説について
中国ドラマ「鎮魂」のあらすじは?

物語の舞台は、科学では解明できない特殊な事件を扱う現代の架空都市・龍城(ロンチョン)。
数万年前、この惑星「海星」では、地上に住む「海星人」と、特殊能力を持つ地底の種族「地星人」、そして獣の遺伝子を持つ「亜獣人」が共存していました。
しかし、地星人が反乱を起こしたため、海星人は4つの聖器を用いて彼らを地中深くに封じ込めます。それから一万年の時が流れた現代、再び地上に地星人が現れ、不可解な事件が多発するようになりました。
主人公は、そうした事件を専門に扱う特別調査所の所長・趙雲瀾(チャオ・ユンラン)。彼はある事件の捜査で、龍城大学の生物工学科教授・沈巍(シェン・ウェイ)と出会います。
初対面のはずなのに、なぜか互いに懐かしさを感じる二人。冷静沈着でミステリアスな沈巍と、情熱的で破天荒な趙雲瀾。
正反対の二人がタッグを組み、事件の真相と、その裏に隠された壮大な陰謀に立ち向かっていきます。
物語のキーポイント
一万年の時を超えた二人の宿命的な絆と、現代を舞台にしたSFサスペンスが融合したストーリーが大きな魅力です。
単なる事件解決だけでなく、種族を超えた友情や自己犠牲といった深いテーマが描かれています。
タイトルの読み方と登場人物

『鎮魂』の魅力を語る上で欠かせないのが、個性豊かな登場人物たちです。特に主要な二人の名前の読み方は、ドラマをより楽しむために覚えておくと便利ですよ。
役名(簡体字) | 読み方(ピンイン) | キャスト | キャラクター概要 |
---|---|---|---|
趙雲瀾 (赵云澜) | チャオ・ユンラン (Zhào Yúnlán) | 白宇 (バイ・ユー) | 特殊調査所の所長。豪快で情に厚い熱血漢。禁煙中でいつも飴をなめている。 |
沈巍 (沈巍) | シェン・ウェイ (Shěn Wēi) | 朱一龍 (チュー・イーロン) | 龍城大学の生物工学科教授。冷静沈着で博識。しかし、その正体には大きな秘密がある。 |
大慶 (大庆) | ダーチン (Dà Qìng) | リー・イエン (李硯) | 特別調査所の副所長。正体は一万年以上生きる猫族の亜獣人。 |
郭長城 (郭长城) | グオ・チャンチョン (Guō Chángchéng) | シン・ポン (辛鵬) | 特別調査所の新人。臆病だが心優しい青年。物語の重要な役割を担う。 |
これらのキャラクターが織りなす人間(?)模様も、このドラマの見どころの一つ。特に趙雲瀾と沈巍の関係性は、多くの視聴者の心を掴みました。
そもそも「鎮魂」とはどういう意味ですか?
「鎮魂(ちんこん)」という言葉には、「人の魂を鎮める、安らかにする」という意味があります。

これは、亡くなった人の霊を慰めたり、荒ぶる魂を落ち着かせたりする儀式や行為を指す、古くからある言葉です。
このドラマにおいては、その意味が作品のテーマと深く結びついています。
物語の中で、主人公の趙雲瀾が率いる特別調査所の役割は、地上で騒ぎを起こす地星人の魂を鎮め、あるべき場所へ還すこと。
まさにタイトル通りの活動をしています。さらに、一万年という長い時を経て再会した二人の主人公が、互いの心の痛みや孤独を癒し、魂を安らかにしていくという、より深い意味合いも込められていると解釈できます。
ただ事件を解決するだけでなく、登場人物たちの「魂の救済」を描いているのが『鎮魂』の奥深さなんです!
タイトルに込められた意味を知ると、物語がもっと心に響きますよ。
DVDや動画配信サービスで視聴方法

『鎮魂』を観てみたいと思った方へ向けて、2025年7月現在の主な視聴方法を詳しくご紹介します。ご自身のライフスタイルや視聴環境に合わせて、最適な方法を選んでみてくださいね。
主な視聴方法は、「動画配信サービス(VOD)」と「DVD(購入・レンタル)」の2種類に大別されます。
動画配信サービス(VOD)での視聴
スマートフォンやPC、タブレットなどを使って、いつでもどこでも手軽に視聴したい方には動画配信サービスがおすすめです。
無料トライアル期間を設けているサービスも多いので、賢く利用してお得に楽しむこともできますよ。
U-NEXT

中国ドラマのラインナップが豊富なU-NEXTでは、『鎮魂』が見放題作品として配信されていることが多いです。業界トップクラスの作品数を誇り、31日間の無料トライアル期間があるのが大きな魅力。この期間を利用して、全40話を一気に視聴することも可能です。
- 特徴: 31日間の無料トライアルあり
- メリット: 無料期間中に全話視聴できる可能性がある。他の中国ドラマも豊富。
- おすすめな人: 初めて動画配信サービスを利用する方、色々なアジアドラマを楽しみたい方。
Amazon Prime Video(エンタメ・アジア)
Amazonプライム会員の方が利用できる「Prime Videoチャンネル」の中の、「エンタメ・アジア」に登録することで『鎮魂』を視聴できる場合があります。
月額料金はかかりますが、14日間の無料体験が用意されており、気軽に試すことができます。
- 特徴: 14日間の無料体験あり(エンタメ・アジアチャンネル)
- メリット: 既にプライム会員なら追加料金が比較的手頃。厳選されたアジア作品が揃う。
- おすすめな人: 既にAmazonプライム会員の方、話題のアジアドラマに絞って楽しみたい方。
DVD(購入・レンタル)での視聴
配信終了を気にせず、じっくりと作品の世界に浸りたい方や、特典映像なども楽しみたい方にはDVDがぴったりです。
DVD-BOXの購入
『鎮魂』は全3巻のDVD-BOXが発売されています。一度購入すれば、いつでも好きな時に高画質で視聴できるのが最大のメリット。キャストのインタビューやメイキングといった特典映像が収録されていることも多く、作品をより深く楽しめます。
- 特徴: 特典映像が付属する場合がある
- メリット: 配信終了の心配がない。作品を資産として手元に残せる。
- デメリット: 初期費用がかかる。保管場所が必要。
宅配DVDレンタル
TSUTAYA DISCASのような宅配DVDレンタルサービスを利用するのも良い方法です。ネットで予約すれば自宅のポストにDVDが届き、見終わったらポストに返却するだけ。
ネット環境が不安定な方や、テレビの大画面でじっくり観たい方におすすめです。
- 特徴: 自宅にいながらレンタル・返却が可能
- メリット: ネット環境がなくても視聴できる。延滞料金の心配が少ないプランもある。
- おすすめな人: 動画配信サービスに抵抗がある方、安定した環境で高画質で観たい方。

テンテン
もし初めてなら、まずは無料トライアル期間が長いU-NEXTから試してみるのがおすすめですよ。
ご自身の視聴スタイルにぴったりの方法を見つけて、『鎮魂』の世界を存分に楽しんでくださいね。
視聴前の注意点
動画配信サービスにおける配信状況は、契約の都合などにより変更される可能性があります。
見放題だった作品がレンタル(有料)に切り替わったり、配信自体が終了したりすることもありますので、ご契約前には必ず各サービスの公式サイトで最新の配信情報を確認するようお願いいたします。
原作者Priestの原作小説について
ドラマ『鎮魂』の物語を深く理解する上で欠かせないのが、原作となったWeb小説の存在です。この小説を手掛けたのが、中国で絶大な人気を誇る作家・Priest(プリースト)先生です。
Priest先生は、壮大な世界観と緻密なキャラクター描写、そして人間の複雑な心理を巧みに描くことで知られています。『山河令』など、他にも多くの作品が映像化されており、その人気ぶりがうかがえます。
『鎮魂』の原作小説は、中国のWeb小説サイト「晋江文学城」で発表され、大きな話題を呼びました。
ドラマ版とは異なり、原作は明確に「BL(ボーイズラブ)」作品として描かれており、趙雲瀾と沈巍の恋愛関係が物語の主軸となっています。
ドラマではブロマンス(男同士の深い友情)として描かれていますが、その根底にあるキャラクターたちの強い絆や感情は、この原作から来ています。
ドラマを観て二人の関係性に惹かれた多くのファンが、原作小説を読んでさらに深く『鎮魂』の世界にハマっていく、というケースも少なくありません。

ネタバレあり!中国ドラマ鎮魂キャストの感想を深掘り
この章でわかること
- ドラマと原作の違いを徹底比較
- 原作の受けポジションは誰?
- 原作のラブシーンは何話で登場?
- 物語の結末に関するネタバレ
ドラマと原作の違いを徹底比較
前述の通り、ドラマ『鎮魂』はPriest先生の原作小説を基にしていますが、中国の映像作品に関する規制(特に同性愛描写に対するもの)のため、設定にいくつかの大きな変更が加えられています。
ここでは、特に重要な違いを比較してみましょう。
項目 | ドラマ版 | 原作小説版 |
---|---|---|
関係性 | ブロマンス (男同士の固い友情・絆) | BL (明確な恋愛関係) |
世界観 | SF。異星「海星」を舞台に、地星人・海星人・亜獣人が共存。 | 現代ファンタジー。中国神話をベースに、人間界と輪廻や地獄が存在する世界。 |
沈巍の正体 | 地星人のリーダー「黒袍使」。一万年前に反乱を鎮めた英雄。 | 輪廻を管理する地府のトップ「斬魂使」。太古の神・崑崙を待ち続ける鬼王。 |
趙雲瀾の正体 | 特殊調査所の所長。ごく普通の人間(ただし鎮魂令主)。 | 太古の神「崑崙君」の生まれ変わり。 |
結末 | 自己犠牲によるビターエンド。 | ハッピーエンド。 |
なぜ設定が変更されたの?
これは、中国の広電総局による検閲が主な理由です。
同性愛や神話・迷信といったテーマは映像化が厳しく制限されるため、SF設定に変更し、二人の関係性もブロマンスとして描くことで、放送を実現したという背景があります。

このような違いはありますが、ドラマ制作陣は原作の魂を尊重し、キャストの繊細な演技や視線の交わし方、セリフの裏に隠された意味などで、原作ファンも納得するほどの深い絆を描き切りました。
この改変こそが、BLというジャンルに馴染みのない視聴者層にも受け入れられ、大ヒットにつながった要因の一つと言えるでしょう。
原作の受けポジションは誰?
ドラマから『鎮魂』に興味を持った方が、原作について調べる際によく疑問に思うのが「二人のどちらが“受け”なのか」という点です。
受けと攻めとは、BL作品に登場する恋愛関係の役割を表す言葉です。
攻めはリードする側、受けは愛される側として描かれることが一般的です。
BL作品におけるカップリングの役割は、ファンの間で非常に重要なポイントになります。
結論から言うと、Priest先生の原作小説では、趙雲瀾(チャオ・ユンラン)が「受け」、沈巍(シェン・ウェイ)が「攻め」として描かれています。
ドラマでの趙雲瀾は、ワイルドで男らしい振る舞いが多いため、意外に感じる方も多いかもしれません。
一方、沈巍は物腰が柔らかく、常に趙雲瀾を陰から支える献身的な姿が印象的です。
しかし原作を読むと、この配役が非常にしっくりきます。趙雲瀾は普段こそ奔放ですが、心を許した相手には弱さを見せる一面もあり、沈巍の一万年にも及ぶ深く重い愛情が、彼を包み込む形で関係性が成り立っています。
このギャップもまた、『鎮魂』の大きな魅力の一つです。
原作のラブシーンは何話で登場?
ドラマのブロマンスに心惹かれた結果、「原作では二人の恋愛がどう描かれているの?」と、ラブシーンについて気になる方も少なくないでしょう。
原作小説における二人の関係は、ドラマよりもずっと早く進展します。

趙雲瀾が沈巍に惹かれ、積極的にアプローチをかける序盤から、恋愛の雰囲気は色濃く漂っています。
明確なラブシーン、つまり身体的な結びつきが描かれるのは、物語が中盤に差し掛かり、二人の心が通じ合った後からです。
具体的な話数(章)を挙げるのは難しいですが、二人が恋人として結ばれるまでの葛藤や、結ばれた後の甘いやり取りは、小説全体を通して丁寧に描写されています。
特に、一万年も想いを秘めてきた沈巍の愛情が爆発するシーンは、多くの読者の心を打ちました。
ドラマでは描かれなかった、より直接的で情熱的な二人の関係性を知りたい方は、ぜひ原作小説を手に取ってみることをおすすめします。翻訳版も刊行されていますよ。
物語の結末に関するネタバレ
【注意】この項目には、ドラマ版の結末に関する重大なネタバレが含まれています。
『鎮魂』のドラマ版は、その結末について視聴者の間で大きな議論を呼びました。
多くの視聴者が幸せな結末を願う中、物語は非常に切ない終わり方を迎えます。
最終的に、ラスボスである夜尊(やそん)を倒し、世界の平和を守るため、沈巍と趙雲瀾は二人とも命を落としてしまいます。
沈巍は自らの命を犠牲にして夜尊を封じ込め、趙雲瀾もまた、世界の均衡を保つための「鎮魂灯」の灯心となり、その身を捧げました。
彼らの自己犠牲によって世界は救われましたが、二人が共に生きる未来は失われてしまったのです。
この結末は、原作のハッピーエンドとは大きく異なります。そのため、
- 「世界を守るための英雄的な選択」と肯定的に捉える声
- 「あまりにも悲しすぎる」「救いがない」と納得できない声
など、賛否両論が巻き起こりました。
ただ、主演二人の鬼気迫る演技も相まって、この悲劇的な結末が、かえって作品を伝説的なものにしたという側面も否定できません。
視聴後も長く心に残る、忘れられないラストシーンとなっています。
中国ドラマ鎮魂のキャストと感想【総括】

テンテン
『鎮魂』は、ただのバディドラマではありません。
運命と抗いながら、過去に傷ついた二人が世界と向き合う――
深い闇の中に差し込む一筋の光が胸を打つ、冬の静寂を感じさせる一作です。
以下この記事の総轄です。
この記事があなたの鎮魂を楽しむエッセンスになれば幸いです!
- 『鎮魂』はPriest原作の小説を実写化した中国のブロマンスドラマ
- 特殊事件を扱う調査所長・趙雲瀾と大学教授・沈巍が事件を解決していく物語
- タイトルの「鎮魂」には「魂を鎮める」という意味が込められている
- 主演は趙雲瀾役の白宇(バイ・ユー)と沈巍役の朱一龍(チュー・イーロン)
- 二人の圧倒的な演技力と、視線で語るような繊細な表現が絶賛された
- 原作はBL小説だが、ドラマは中国の検閲によりブロマンスとして制作
- SF、サスペンス、ファンタジーなど多様な要素が詰まっている
- ドラマの世界観はSF寄り、原作は中国神話をベースにしたファンタジー
- 原作でのカップリングは、沈巍(攻め)×趙雲瀾(受け)
- ドラマの結末は、二人が自己犠牲で世界を救うビターエンド
- 原作小説の結末はハッピーエンドで、大きな違いがある
- BLに馴染みがなくても、壮大な人間ドラマとして楽しめる構成になっている
- U-NEXTやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスで視聴可能
- 特典映像付きのDVD-BOXも発売されている
- 『鎮魂』の大ヒットが、後の『陳情令』や『山河令』といったブロマンスブームの火付け役となった
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