夢華録の主題歌・OST完全ガイド!歌手や歌詞の意味を解説
こんにちは、四季彩々の運営者テンテンです。
美しい映像、スリリングな展開、そして大人のロマンス……。
私たちを虜にしたドラマ『夢華録(むかろく)』ですが、みなさんはその「音」に耳を傾けたことはありますか?
ドラマを見終わった後も、ふとした瞬間にあの優雅でどこか切ないメロディが脳内で再生されて、なんとも言えない余韻に浸ってしまう。
そんな経験をしているのは、きっと私だけではないはずです。
実は、このドラマの主題歌やBGMには、北宋時代の洗練された美意識「宋風美学」と、現代の私たちにも通じる深いメッセージが巧妙に隠されています。
「オープニングで流れるあの壮大な曲は、誰が歌っているの?」
「エンディング曲の歌手とリウ・イーフェイには、意外な繋がりがあるって本当?」
「挿入歌の歌詞には、どんな意味が込められているの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、今回は『夢華録』の音響世界を、マニアックな視点も交えつつ徹底的に深掘りしてみました。
お気に入りの中国茶でも用意して、宋代の都・開封(かいほう)へタイムトリップするつもりで、ゆっくりと読んでみてくださいね。
- ドラマの世界観を決定づけるOP・ED曲の歌手と、歌詞に隠された深い意味
- リウ・イーフェイとジェーン・チャンの16年越しの「エモすぎる」関係性
- 古風歌手・銀臨らが彩る挿入歌の歌詞解説と、劇中の琵琶演奏シーンの歴史的背景
- サントラをSpotifyやApple Musicで迷わず探すための検索テクニック
夢華録の主題歌と歌詞の魅力を深掘り

『夢華録』の音楽制作における核心的なテーマは、宋代特有の洗練された美意識である「雅(が)」と、人間味あふれる感情「情」の融合にあると言われています。
音楽監督は、伝統的な中国楽器である琵琶、古琴、笛(Dizi)、簫(Xiao)をベースにしつつ、現代的なストリングス(弦楽器)を重ねることで、時代劇の重厚感と現代的な聴きやすさを両立させています。
これは単なるBGM(背景音楽)ではありません。登場人物のセリフでは語りきれない内面の動きや、言葉にできない想いを代弁する「第2の脚本」なのです。
ここでは、主要な楽曲の魅力と、そこに隠された物語についてじっくり解説していきます。
壮大なオープニング曲「夢華」の歌手と意味
ドラマの幕開けを告げるオープニング曲『夢華(Meng Hua)』。
霧がかった水郷・銭塘(現在の杭州)の静寂から、賑やかな都・開封の繁栄へと視点が移る映像と共に流れるこの曲は、視聴者を一瞬で北宋の世界へと引き込む魔法のような力を持っています。
歌っているのは「視聴率を呼ぶ声」を持つ男
この壮大な楽曲を歌い上げているのは、中国ドラマOST界で今最も勢いのある男性シンガー、摩登兄弟のリウ・ユーニン(劉宇寧)です。
彼はもともと路上ライブやネット配信を行う「摩登兄弟(モダン・ブラザーズ)」のボーカルとして活動しており、その圧倒的な歌唱力と親しみやすいキャラクターでファンを増やし、トップスターへと上り詰めたという異色の経歴の持ち主。
まさに「実力で運命を切り開いた」彼のバックグラウンドは、身分の低い茶坊の女主人から這い上がり、自分の力で人生を切り開いていく主人公・趙盼児(チャオ・パンアル)の姿とも重なります。
彼特有の少しハスキーで、かつ伸びやかな歌声は、武侠的な力強さとロマンティックな繊細さを奇跡的なバランスで併せ持っています。
これは、男性主人公・顧千帆(グー・チェンファン)が持つ「生き閻魔」としての冷徹な一面と、趙盼児だけに見せる情熱的な一面を象徴していると言えるでしょう。
楽曲構成と「夢華」に込められた意味
曲の構成にも注目してみてください。イントロは笛(Dizi)の独奏から始まり、まるで水墨画の中に入り込んだような幽玄な雰囲気を醸し出します。
そこからAメロでは、リウ・ユーニンが語り部のように抑えたトーンで歌い、サビに入ると一転して壮大なオーケストラと共に感情が爆発します。
【豆知識】タイトルの由来と無常観
曲名の「夢華」は、北宋の孟元老(もうげんろう)による回想録『東京夢華録(とうけいむかろく)』に由来することは明白です。この書物は、戦火によって失われた北宋の都の繁栄を、後に著者が追想して記したもの。
つまり、このタイトルには「かつて存在した華やかな日々」という憧れと同時に、「それはいずれ夢のように消え去る」という無常観(もののあわれ)が通奏低音として流れているのです。
感動のED「不惜時光」とリウ・イーフェイの縁
エンディング曲『不惜時光(Bu Xi Shi Guang)』を担当するのは、中国ポップス界を代表する歌姫、ジェーン・チャン(張靓穎)です。
ドラマの余韻に優しく寄り添うこのバラードですが、実はこのキャスティングには、ドラマファンなら思わず目頭が熱くなる「ある歴史的な背景」があります。
16年の時を超えた「伝説の再会」
ジェーン・チャンといえば、「イルカ姫(Dolphin Princess)」の異名を持つ超高音域の使い手として有名ですが、彼女は2006年版のドラマ『神雕侠侶(しんちょうしゃりょ)』の主題歌「天下無双」を歌っています。
そして、その時の主演女優こそが、当時まだ10代だったリウ・イーフェイ(劉亦菲)でした。
つまり、この『夢華録』での主題歌担当は、リウ・イーフェイとジェーン・チャンによる16年の時を経た「伝説の再会」なのです。
「神雕侠侶」時代を知るファンにとっては、この組み合わせだけで「エモい」という言葉では片付けられないほどの感動があります。
抑制された歌唱が表現する「大人の愛」
『不惜時光』において、ジェーン・チャンは自身のトレードマークであるホイッスルボイス(超高音)をあえて封印しています。
その代わりに選択したのは、中低音域を中心とした、温かみのある囁くような歌唱法でした。
豊富な倍音を含んだ彼女のブレス(息遣い)は、まるで耳元で優しく語りかけられているような親密さを生み出しています。
これは、若さゆえの激しい感情のぶつかり合いではなく、酸いも甘いも噛み分けた大人の女性・趙盼児の「成熟した愛」を表現しているかのようです。
物語を彩る名挿入歌たち「紅杏枝頭春意鬧」ほか
ドラマのシーンをより一層ドラマチックに盛り上げる挿入歌たちも、非常に豪華なアーティストが参加しています。ここでは特に印象的な楽曲をご紹介します。
春の予感と切なさが交差する「紅杏枝頭春意鬧」
古風(中国伝統風)楽曲のカリスマ的存在である銀臨(Yin Lin)が歌うのが、『紅杏枝頭春意鬧(Hong Xing Zhi Tou Chun Yi Nao)』です。
この非常に詩的なタイトルは、宋代の宋祁(そうき)による詞「木蘭花」の一節から取られています。
「紅杏(赤い杏の花)が枝頭で春の盛りを告げている」という華やかな情景を描いていますが、銀臨の透き通るような歌声が、その裏にある儚さや、登場人物たちの揺れ動く心情を見事に表現しています。
特に、宋引章(ソン・インジャン)のような女性たちが、運命に抗いながらも美しく生きようとする姿に重なる一曲です。
想いを寄せる「今夕是何年」と「念念」
その他にも、タイ出身の歌手Sunnee(杨芸晴)が歌う『今夕是何年(Jin Xi Shi He Nian)』は、過ぎ去った時を問いかけるような切ないメロディが特徴的。
中性的なアルトボイスが、物語の哀愁を誘います。
また、魏奇奇(Wei Qiqi)による『念念(Nian Nian)』は、その名の通り「念ずる(強く思う)」ような一途な想いが込められたバラードです。
二人の主人公が互いを想い合いながらもすれ違う、そんなもどかしいシーンで視聴者の心を締め付けます。
劇中の琵琶演奏シーンと宋代音楽の再現
最後に、BGMではなく「劇中音楽(Diegetic Music)」として登場する楽曲についても触れておきましょう。物語の鍵を握る宋引章が演奏する琵琶の楽曲です。
これらは適当に演奏されているわけではなく、唐代・宋代の実在する曲名や詩に基づいて構成されています。
特に物語後半、宋引章が自身の尊厳をかけて演奏する『涼州大遍(リャンジョウ・ダービエン)』などの楽曲は圧巻です。
有名な白居易の詩『琵琶行』にある「大弦は嘈嘈(そうそう)として急雨の如く、小弦は切切として私語の如し」という描写をそのまま具現化したような、激しくも情熱的な演奏シーン。
当初は「男性に媚びるための芸」として扱われていた琵琶が、物語が進むにつれて「自らの身を守り、道を切り開く武器(芸術)」へと変化していく過程は、音楽を通じた彼女の成長物語そのものです。
夢華録の主題歌をフルで楽しむ方法
ドラマの世界観にどっぷりと浸るためには、やはり音楽をフルサイズで楽しみたいですよね。
「あの曲をまた聴きたい!」と思ったときのために、歌詞の意味を知る方法や、各音楽配信サービスでの検索のコツを詳しくまとめました。
日本語訳や歌詞の意味を知るポイント
『夢華録』の歌詞は、非常に文学的です。漢詩のような美しい表現や、古典からの引用が多く使われているため、直訳だけでは真の意味が掴みにくいことがあります。
特にオープニング曲の歌詞には、先ほど紹介した『東京夢華録』の世界観が色濃く反映されています。より深く意味を知りたい場合は、「夢華録 歌詞 和訳」や「夢華録 漢詩 意味」などのキーワードで検索し、ドラマファンの方が考察しているブログなどを読んでみるのがおすすめです。
サントラ配信状況とSpotify等の検索ワード
2024年現在、日本国内でもSpotify、Apple Music、YouTube Musicなどの主要なサブスクリプションサービスで、公式サウンドトラック(OST)を聴くことができます。
ただし、ここで一つ罠があります。「日本語タイトルで検索してもヒットしない」場合が多いのです。スムーズに曲を見つけるために、以下の推奨検索ワードを活用してください。
| プラットフォーム | 推奨検索ワード(コピペ用) | 備考 |
|---|---|---|
| Spotify | Meng Hua Lu A Dream of Splendor | 英語タイトルの方がヒットしやすい傾向にあります。 |
| Apple Music | 夢華録 Meng Hua Lu | 一部日本語対応していますが、ピンイン検索が確実です。 |
| YouTube Music | 夢華録 主題歌 Meng Hua Lu OST | 公式MVを含めたプレイリストが見つかります。 |
アーティスト名の検索について
アーティスト名も「Liu Yuning(劉宇寧)」や「Jane Zhang(張靓穎)」、そして挿入歌の「Yin Lin(銀臨)」のように、英語やピンイン表記になっていることが多いので注意してください。
CD発売情報とデジタル配信の違い
「形として手元に残したい」「歌詞カードが欲しい」という方にとって気になるCD発売情報ですが、現状は少々厳しい状況です。
日本国内盤の単体サウンドトラックCDの流通はかなり限定的で、大手レコード店で見かけることは稀です。
主な入手ルートとしては以下が考えられます。
- DVD/Blu-ray BOXの特典: 初回限定版などにサントラCDが封入されるケースがあります。
- 輸入盤専門店: 中国や台湾から輸入されたCDを取り扱うオンラインショップを探す。
- デジタル購入: iTunes Storeなどでアルバム単位で購入する。
YouTubeで見る公式MVと映像美
音楽だけでなく、ドラマの美しい映像も含めて楽しみたいならYouTubeが一番です。Tencent Video(騰訊視頻)の公式チャンネルなどでは、高画質のMV(ミュージックビデオ)が公開されています。
特にオープニング曲のMVは必見です。水墨画のようなエフェクトと実写の映像が見事に融合しており、それだけで一つの芸術作品のよう。
「あのシーンを見返したい!」という時にも、MVならダイジェスト的に名場面を楽しめるので便利です。ドラマを見終わった後の「夢華録ロス」を埋めるのにも最適ですよ。
夢華録の主題歌で浸る宋風美学のまとめ
『夢華録』の主題歌は、単にドラマを盛り上げるための道具ではありません。それは、ドラマの世界観(宋風美学)を支える建築の一部であり、登場人物たちの魂の叫びでもあります。
リウ・ユーニンの力強い歌声が表現する「歴史の重み」、ジェーン・チャンの優しい歌声が包み込む「個人の愛」、そして銀臨らによる挿入歌が添える「季節の彩り」。
これらが合わさることで、『夢華録』という作品は初めて完成するのかもしれません。
この記事を読んだ後で改めて曲を聴いてみると、きっと今までとは違った風景が見えてくるはずです。
ぜひ、お気に入りのお茶とお菓子を用意して、目を閉じてサントラを聴いてみてください。開封の賑やかな街並みや、懸命に生きる趙盼児たちの姿が、まぶたの裏に鮮やかに浮かんでくることでしょう。


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